早期発見・治療で完治が期待できる乳がんは定期検診の受診が重要

女性が罹るがんで最も多い「乳がん」の患者数は、増加の一途をたどっており年間約3万5千人が新たに発見され、死亡率も依然と高い状態が続いていて1万人以上が亡くなっています。

乳がんの好発年齢のピークは、社会的にも家庭内での立場も非常に重要な40歳代となっています。乳がんは外部から自己確認できる唯一のがんで、乳房の自己診断をはじめとする早期発見によって早期治療ができれば、根治が可能で、その重要性はピンクリボン運動などの様々な啓発活動で示されております。

日頃からの定期的な自己検診は乳がんの早期発見・治療に最も大切なことで、乳がん患者のの60%以上の方は自分で異常に気づき医療機関を受診していますが、早期の病期は決して多くありません。早期の乳がんを発見するためには乳がん検診を積極的に受けることが望まれます。

現在の地区では、約25年前に視・触診に超音波検査を併用した乳がん検診がスタートし、行政担当者と医師会が協力して受診者の啓蒙と精度の向上に努めて成果を上げています。さらに10年前より視・触診併用の乳腺X線撮影であるマンモグラフィ検診が導入され、検診精度の向上、即ち、早期発見の向上に著しく寄与しています。

検診は40歳以上の女性に定期的に各市・町の保健センターにおいて集団検診で行われます。マンモグラフィの撮影とフイルムの読影はマンモグラフィ精度管理中央委員会が認定した施設の技師と医師会の認定医師によって行い、品質管理と精度管理に努めています。

マンモグラフィ検査は低エネルギーのX線を使用した特殊な装置で乳房を圧迫して撮影し、乳がんを腫瘤影、微細石灰などの特徴的な像でとらえます。特に腫瘤を形成する前の極早期の乳がんや腫瘤を形成しないため触診では判らない非触知乳がんを微細石灰化像として描出できる点が最も優れており、診断の確実性の向上と早期発見に威力を発揮しています。

もし異常な像が発見されれば、乳腺外科で精密検査として乳腺超音波検査やMRI検査などの他の画像検査やマンモトーム生検などにより確定診断を受け治療方針を決定します。

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