地域医療の中心的な役割を担える人材を目指しています

カンファレンスの様子

現在働いている総合病院の病棟を紹介します。ここには消化器科内科、透析が必要な患者、泌尿器科・皮膚科で手術をする患者、急性期の脳梗塞など神経内科の患者が入院しています。

初めての検査や手術を目前に控えて不安な患者に安心してもらえるように患者やその家族を対象としたマニュアル、パンフレットを整理しています。また、退院後の生活について心配なご家族には、入院早期から地域医療連携室と連携をとるように努めています。

混合病棟の向かい側は、緩和医療科・血液内科・呼吸器内科の病棟です。緩和医療科では、患者さまの心身の苦痛などの症状をコントロールし、QOLを向上できるように援助を行っています。

血液内科では、患者を安全にサポートし、移植などの質の高い医療も提供しています。また、入院生活によるストレスへの精神的ケアや、生活指導にも力を注いでいます。

患者・家族とのコミュニケーションを大切にしながら、看護師、医師、薬剤師、病棟クラークらが連携しながら、最善の医療・看護を提供できるように努めています。

呼吸器・糖尿病の病棟には、生命の根幹をなす「呼吸」と「食」の機能が慢性的に低下している患者が入院しています。看護師は生活習慣に関わるケアを重視しています。看護師、栄養士が昼食で一緒に治療食を食べたり、自己注射を体験する取り組みなどを行っています。また、最良のケアを提供するため、多職種によるカンファレンスを定期的に行い、チーム医療を強化しています。

続いては、周産期センター・小児科・産婦人科の病棟です。一刻を争うNICUでは、小児科医師が病院で待機している救急車に乗り込んで近隣の病院へ迎えに行くことも珍しくありません。小児科は呼吸器疾患から小児外科疾患まで幅広く入院しています。

人工透析の患者を受け入れる透析センターでは、1日60名の透析治療を、担当の医師、看護師、臨床工学技士が週6日間(月~土曜日)実施しています。透析患者の症例検討会を定期的に開催することにより、安全で適正な透析を目指したチーム医療の実現を目指しています。

救命救急センターでは、医療圏の救急搬送患者の半分を受け入れ、ヘリコプターによる患者搬送も受け入れることもあります。スタッフは、突然の脳梗塞や心筋梗塞、事故等による意識不明などで救急搬送される患者を日常的に目の当たりにしており、今後の人生を左右する場面に立ち会うこともしばしばです。

医師・看護師・コメディカルが連携し、一丸となってチーム医療に取り組んでいます。また、近隣災害や船上での傷病者にも対応できるよう、訓練・研修を重ね出動体制を整えています。

看護師は医療の技術、専門知識はもちろん、コミュニケーション能力、夜勤に耐えうる体力が求められるなど、多忙なお仕事です。心身が弱っている患者さんが穏やかな気持ちで療養生活を送れるよう日々頑張っています。

仕事として当然のことでも「ありがとうございました」「お世話になりました」という言葉と笑顔をもらったり、退院された患者さんから「元気になりました」と後日の通院の際など声をかけてもらったときには、看護師を続けてよかったと心底思える瞬間です。

新人看護師が、就職して新しい環境にスムーズに適応できるように各病棟で1年間一緒に技術面・精神面などを指導してくれるプリセプターがいます。 まず看護師として必要な基礎看護技術と病棟の流れを中心に把握し、その後病棟での専門的な技術へと段階を追って覚えていけるように指導しています。

全てを初めから教えるのではなく、きっかけやポイントを示し、自分で考えて疑問に思ったことは勉強するという一連の流れに沿って関わることの大切さを伝えています。看護学校から実際の医療現場に入ることで、不安や緊張も少なくないようですが、ともに悩み・学びながら患者に最適な看護を提供するべく努力しています。

臨床医から企業に活躍の場を移す医師も増えています

近年の医科大学の授業では、基礎医学の分野の産業医学だけではなく、第一線で活躍する産業医を迎えた講義もあります。専門性のある医師でありながら一般企業で働く産業医の姿を理想とする医学生も増えています。

産業医免許は医師免許を取得後、所定の単位を取得することで与えられるものです。現在、日本の医師の3分の1が産業医の免許を取得しているとされていますが、その中で産業医を専門としているのは1000人前後と非常に少なくなっています。

産業医に従事している医師の多くが内科や精神科などの専門を別に持っていて、アルバイトとして月1日程度、産業医を兼務する「嘱託」としての産業医の求人が多いため、企業の専属として働いている産業医は未だに「診療科は何ですか?」と聞かれるいう話を耳にします。

従来、製造業の工場を中心として発生していた産業由来の疾患の予防・管理が産業医に期待される業務でしたが、バブル期以降、サービス業に従事する人口が増加してから危険作業者は減少し、生活習慣病対策を業務の中心に添える産業医が増加しました。そして90年代後半から現在にかけては、産業医の業務に占めるメンタルヘルス対策(うつ病など)の重要性が高くなってきました。

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